sake-takamaの日記

日本酒に関し、つぶやき致します、お得な情報も届くかも

 太陽酒造ドキュメントに思う


社長・ナナさん・ウエキの人間像、チームワークは旨く伝えられていました
1時間の中ですべてを伝える事は難しい事ですが
日本酒の発展を願う者としては、造りの工程においても
解説・コメントを入れていただきたかった


 1. なぜ寒い冬場、それも夜中に作業をするのか?
 2. 映し出されたタンクの中で何が起こっているのか、噴く泡は何か?
 3. 酒造りの工程の中で人(杜氏・蔵人)の果たす役割は?



11月〜2月の寒い時期に酒造りが行われます
酒造りの主役は僅か5ミクロンの「酵母」です
人は酵母が正しく発酵し、お酒になるのように見守り、時に手を貸す父親役です


蔵は自社の目指す味の酒を造るため米の手配から計画を立て
実践に移されるのが酒造りの工程です
空気中には好ましからぬ雑菌も存在する中
良い酒を造るため人間は冬の極寒・夜間を問わず、睡眠時間を削って
酒の発酵を見守ります


薄汚れた寝床は成長具合を見守るための仮眠室
麹造りの2日間、酒母造りの2週間、モロミ発酵の30日間、人は自分を
犠牲にして、お酒を守る姿です


子供を育てるのと同じです
いじめっ子もいれば交通戦争もあり、その中で子供は経験し成長していきます
小さな蔵の挑む酒造りも同じです
決して無菌室・ガードマン付きでの、ひ弱な酒造りを目指していないのです