様々な味わいに挑戦
タンク内のモロミが搾られてからも、様々な作業が施されます
この作業により
お酒を どのような形態で皆様にお披露目するか が決まります
1. ヤブタによる搾り すぐに出荷 → 「しぼりたて」
12月頃出荷 ピチピチとした酸が内包されています
槽搾り → 貯蔵 → 「うすにごり」
網の目を通った細かい粒子が残り白濁していますが、旨味成分を多く含んでいます
この部分がまた旨い!
2. おり引き
搾ったお酒を一端タンクに戻し、静置し細かい粒子を沈殿させ
うわずみの透明な部分を抜き取る → 貯蔵 → 「無濾過・生原酒」
1・2の段階では、お酒本来の淡い黄色みをおびています
お酒元来の色です、私は旨味のバロメーターのように思います
お酒としては出荷後の外部環境(光・温度)の影響を受けやすく
流通に回すのは困難でしたが
クール便の普及・小売店の認識UP(冷蔵管理)により販売出来るようになりました
生原酒を 1.2年冷蔵熟成させてから飲んでも、これまた旨い・・・ですね
3. 濾過
活性炭を用い脱色・雑味の除去などを行います → 無色透明のお酒になります 「生原酒」
墨の使用具合も蔵の技(使いすぎは薄っぺらな酒になってしまいます)
4. 生酒と火入れ
生原酒のまま貯蔵 → 出荷
→ 加水(アルコール15度に調整) → 出荷
火入れ貯蔵 → 火入れ原酒として出荷
→ 加水 → アルコール15度にて出荷
最も多く出回っているのがこのタイプのお酒
火入れ(63℃)することにより殺菌・酵素を失活、常温保存が可能になります
味の乗った秋口以降から出荷されます
長期保存可能、2・3年と熟成させまろやかな味、落ち着いた深みが楽しめます
また、5・10年と寝かせ、古酒として・・・ジックリ飲んでも美味しいですね
(冷暗所にて保管)
蔵元は 様々なお酒のタイプ・個性 を見て頂こうと努力しています
飲み手の私達も蔵の意向を汲んでやらなければ・・・なりませんね。
多くの方が日本酒に目を向けていただける事を願っています
少しの知識が より美味しく 日本酒を楽しませてくれます
ご家庭で 美味しく、笑顔で 家族団欒!