搾り方においても酒質が違ってきます
5月、やっと落ち着いた気候になってきましたね
本日は“搾り”について
お酒の仕込みタンクの中は、ちょうど“おかゆ”のような状態です
このおかゆ(もろみ)を搾って、固形物(酒粕)と液体(お酒)に分けます
この搾り具合によってもお酒の酒質に影響します
お母様方なら離乳食に果物を搾った経験を思い浮かべて
頂ければわかると思います
1. かつては、おろしがねを用い布に包んで手搾り
2. 現在はジューサーミキサーでしょうか
2.の利点は、早く効率よく 搾れます(経済効果)
1.の利点は、搾り取れる量は減りますが、味の点では 柔らかくまろやか
同じことがお酒でも行われています
2.に相当するのが、機械(ヤブタ)による効率化された搾り
1.に相当するのが、モロミを小袋に入れ槽の中に積み上げて搾る“槽しぼり”
3日かけゆっくり搾り出されます
効果は先ほどの離乳食同様です
お酒を飲まれるとき、少し気に留めていただけると面白いですね
槽しぼりを実践する蔵
太陽酒造:純米原酒のみを造る家族経営 年産100石の小さな蔵
上原酒造:杉樽仕込みの復活、蔵付酵母採用、天秤しぼりを実践する蔵